diary

日記 雑記

切子グラス

もともと自分が勤めびと気質ではないのは分かっているものの

いざ事務職で勤めてると

訳のわからないことを頼まれて

訳のわからないことを消化不良のまま電話連絡して

訳のわからない作業に追われ

訳わかんないことしてるなあと

つくづく思う瞬間があります。

 

 

うっかりまっすぐな気持ちで質問したら

小さな子供のなになぜ坊やみたいになっちゃうので

そこは俯瞰、理性でおさえつつ

なんとなく社会人っぽく振舞ってみたりしてる

蓄積した違和感というやつに

今日はとっても疲れてしまいまして

生命力がしゅわわーっと、流れ出てしまいました。

 

そんなこんなで弱った足取りで

ふと、ある雑貨屋さんに入りました。

するとそこには

ほんとに綺麗な、麻の実模様の透明な切子グラスが並んでいて

思わず手に取ると

その美しさに目が喜び、胸がスッと晴れ

肩に乗ってた何かも鳥肌と共に振り落とされ

気持ちがパアアと軽くなりました。

生命力、戻ってきた。

 

美しいものはやっぱりいいなあ

心のこもった手仕事っていいなあ

本物っていいなあ

 

訳の分かるものって、いいなあ

と、癒されると同時に

 

好きなものに触れる力って、やっぱりすごいな、と思ったのでした。

 

 

 

一汁一菜

 

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案

 

 

土井善晴さんの本

「一汁一菜でよいという提案」

この本を知ったとき、すぐ本屋に行きました。

 

子供の頃から「きょうの料理」で見ている土井善晴さん。

やわらかい関西弁で料理をしながら時折、

ピシャリと本質的なことを仰る雰囲気が

子供ながらに

好きなような怖いような

そんな感情を抱いていました。

因みにわたしの祖母は、お父様の土井勝さん世代。

おせちの黒豆は今も勝さんレシピで作っています。

 

 

本の中では

 

家庭料理は美味しくなくていい

気負わなくていい

美味しくレストランのように作ろうとしたり

雑誌やレシピ本の雰囲気を目指したりして

プレッシャーを感じてる人が多い気がするから

というようなことが書かれていました。

 

 

きょうの料理でも

時々お味噌汁を作ってらして

「もうね、なんでもいいんですよー

入れる食材はその時あるものでいい

順番も気にしなくていい、始めから全部入れておいていい

具が何もなければ味噌自体が大豆なのだから、何もなくてもいい」

あの番組にしては、かなりチャレンジなことを仰ってた気がします。

 

 

料理に対する

上手くやらなくてはというプレッシャーを与えるイメージや

苦手意識を

やわらげるように意識してる

その意図がバンバン伝わってきて

土井さん、本気やな、と思いました。

 

 

日本人がお味噌汁を食べるということを、

今の若い人こそがやらなくては意味がないから。

今を生きる若い人たちがお味噌汁を食べ続けるように

お金がなくても

材料が揃っていなくても

大丈夫だということ。

 

美食とはまた違う視座で

日本人の日々の食卓を提案している

大事な教育が詰まった本。

好きすぎて

料理しながら開くから

だんだんページがこてこて、ボコボコになってきて

2代目を買おうか検討中です。

服に満ち足りたら服が来た話

ここしばらく節約のために

新しい洋服を全然買っていなかったんですが

先日久し振りに

本当に気に入った質のいい服を

ちょっと高いけど勇気を出して数着

どっこーんと買いました。

 

というのもその少し前に

お金を貯めるのが上手な友人に

節約してるがうまくいかないと相談したところ

「それは本当に使いたいものにお金を使ってないから。先に本当に欲しいものにつかってしまえば、どうでもいいことに使わずに済むよ」とアドバイスもらったからです。

 

そして久々のこのお買い物。

その服を着て出かけると、まあ嬉しいこと。

とりあえずでプチプラを2.、3着得たときよりも

心の深いところで満足感がありました。

 

 

そしてクローゼットを見ながら

「もうしばらく服は買わなくていいな。満足やし。」

 

と思っていたら、、

 

妹から

「服を断捨離したんやけど、もし気にいるのがあったら使ってー。」

と数着、宅急便で送られてきました。

その中には良い感じのボトムスが沢山あり、ボトムスそんなにバリエーションなかったので大助かり。

 

よっしゃーこれでしばらく大丈夫。

と思っていたらこんどは、

 

友人が

「ほば新品のサンダルもらったんやけど、サイズ大きかってん。よかったらどう?要らんかったらメルカリで売るし、とりあえず持っていくねー。」

と写真付きで連絡が。

 

これがまた、持ってない感じの使えそうな雰囲気。

 

靴まで満ちてきた。

 

と、こんなことがありました。

 

 

本当に欲しい服を得て充足感を感じてからの、この一気に来る感じ。

服にモテとります。

 

充足感が充足を連れてくるという、

いわゆる宇宙の法則はほんとうに働くんだなあと

実感した話でした。

 

 

 

初夏

寒暖差が激しい不思議な天候がつづいていますが

日差しは明らかに夏仕様に、眩しくなってきていますね。

 

通勤時にイヤホンで音楽を聴くのですが

個人的に、

ロックがしっくりくるようになってきたらもう夏です。

体の細胞もそっちの季節に向かってるんだなと感じます。

 

 

 


椎名林檎 - 自由へ道連れ from 真空地帯

 

 

いのち短し愛せよおとめ

いきなりですが、いち女が生きていて

感じたことをぽつりと書きます。

 

恋が降ってきたら

愛が湧いてきたら

それはどんな形でも、どんな状況でも

気持ちが大きかろうが、微量だろうが

好きな相手が1人だろうが、複数いようが

ぜんっぶ、ギフトだなと思います。

 

もしも今日、死んでしまうとしたら。

死んでしまったら最後、それ以降はもう

二度と、その気持ちは相手に伝えることはできない。

傷つくことすらできないし、喜びを味わうこともできない。

全部この地上でしかできない体験であって

だから、

もしもいま、誰かを好きだと思ったら

正直な気持ちを

茶化すことなく

恥ずかしがることなく

伝えるのがほんとに良いなあとおもいました。

 

その人といる時間は

自分の持てる女性性をすべてつぎ込むぞ、くらいの勢いで。

一緒にいて楽しい、うれしい、頼りになる、尊敬してる、ホッとする、人として好きだ、

あなたのことを男性として良いと思ってる。

などなどそういったことを言葉で伝えたり

言葉以外でも、素直に笑うというコミュニケーションや、自分なりの女性らしいファッションにしてみる、とか

表現方法はたくさんある。

 

そうやって

思いを表現できたら

相手がどう受け止めるかは二の次のことで

もう表現できたっていうだけで、

そのことに一番に満たされるのは自分自身で。

なぜなら自分自身を表現したから。

内なる自分が一番喜ぶんですね。

茶化さずにやれば

その後のことは一先ず置いておいたとしても

まずその気持ちは

ちゃんと相手に届きます。

そこに

人生のタイミングも能力もクソもない。

女が男を良いと思う、

男が女を良いと思う、

それを表現する

そのことに

ブレーキなんて、そんなもん、いらんやろ。

と、いうことを

書きたくなったので書きました。

いのち短し恋せよおとめ

ならぬ

いのち短し愛せよおとめ

 

その人の世界の心の温度が

一度でも二度でも

上がれば

人間って素晴らしいなと思うのです。

 

 


she & him Fools Rush In

 

夜空とビール

ベランダに洗濯物を取り込みに出たら

ふと夜空を久々に見上げたくなりました。

 

そしたら曇り空なんだけど

広大な空の静けさに

とてもときめきました。

 

おまけにそこいらじゅうに春のムワッとした生暖かさが立ち込めていて

これから新緑の初夏だなぁという楽しみが湧いてきて

そのまま、いいこと思いついたぞ、

と言わんばかりに

冷蔵庫まで缶ビールを取りに行き、プシュっと開けて

お気に入りのグラスに少量注ぎ

またベランダにでて

夜空と流れる雲を眺めながらご機嫌に一杯やりました。

 

広大で真っ黒な自然をじっと見るのは

それがたとえ2、3分でも

深いリラックスがあり

今日のなかなかのハイライトでした。

 

出汁をとる暮らし

ここ京都は

食い倒れならぬ

パン倒れ、コーヒー倒れの街で

わたしも、パンとコーヒーはとっても好きです。

 

好きな本屋はひとつ、またひとつと

街から姿を消してゆくのに(これがけっこう心にこたえる)

パン屋は異常なほどに繁盛してゆく不思議。

 

パンに罪はないけど

なかなかの中毒性があることは確かで

体質やコンディションによっては

少し距離の取り方が大事だなと感じています。

 

 

今年に入ってから

職場の契約が打ち切りになったり

引き継いだり

転職したり

とても気忙しい日々を送っていました。

怒涛の1~3月を送ったので

20代前半に3年寝太郎をしていた頃のわたしからすると(ずっと実家で寝ていました。)

想像もつかないくらい動きました。

 

4月から新生活で

よろしくお願いしますと

お辞儀してまわる苦手な儀式も終え(これだけでヒットポイントかなり減る)

メモを取り、ノートにまとめる。

呼吸が浅くなりがちな日々。

こんなことをしていると

 

食事がおざなりになってきました。

気がついたら

パンばっかり食べてた。

近所に人気のコッペパンやさんがあって

お昼は殆どそこで買ってました。

そしたら

次第に、忙しくない時もパンを選ぶようになっていた。

 

花粉症も手伝って
体調はスッキリせず、疲れが取れない。

眠いし、肌ツヤがあんまし良くない。

なんか気持ちもクヨクヨする。イライラする。鼻水止まらない。なんか不調。

いよいよこれはまずいぞ、と。

 


それで今日やっと

体の声に耳をすませたところ

「出汁がほしい。力のある果物が食べたい。

栄養入れて。」

と聞こえてきて。

 

お味噌汁、雑穀ご飯の生活に戻しました。

そしたら体が喜ぶこと喜ぶこと。

いりこ、昆布、鰹を全て入れて沸かした出汁に味噌をとき、ワカメ、ネギ、茹でたほうれん草の入ったお椀に味噌汁を注ぐ。

出汁はそのまま食べます。

見た目はごちゃごちゃの、原始的な汁物。

ああ、これこれ。って体が喜ぶのです。

出汁ってほんとにすごい。

細胞が喜ぶ味とはこのこと。

お腹から安堵感が広がりました。

 

 

味のほんとうの快楽は

出汁にあるのかもしれないなと思いました。

 

少なくとも

中毒的ではないものに、

人生の本当の快楽がありそうです。

 

 

出汁と味噌と米、海藻、青菜、豆類

地味だしお洒落じゃないけど、

原始的でどこまでもたくましい。

そんな面子たちに助けてもらって

 

疲れていた体の
生鮮度を取り戻して行きたいなと思いました。