切子グラス
もともと自分が勤めびと気質ではないのは分かっているものの
いざ事務職で勤めてると
訳のわからないことを頼まれて
訳のわからないことを消化不良のまま電話連絡して
訳のわからない作業に追われ
訳わかんないことしてるなあと
つくづく思う瞬間があります。
うっかりまっすぐな気持ちで質問したら
小さな子供のなになぜ坊やみたいになっちゃうので
そこは俯瞰、理性でおさえつつ
なんとなく社会人っぽく振舞ってみたりしてる
と
蓄積した違和感というやつに
今日はとっても疲れてしまいまして
生命力がしゅわわーっと、流れ出てしまいました。
そんなこんなで弱った足取りで
ふと、ある雑貨屋さんに入りました。
するとそこには
ほんとに綺麗な、麻の実模様の透明な切子グラスが並んでいて
思わず手に取ると
その美しさに目が喜び、胸がスッと晴れ
肩に乗ってた何かも鳥肌と共に振り落とされ
気持ちがパアアと軽くなりました。
生命力、戻ってきた。
美しいものはやっぱりいいなあ
心のこもった手仕事っていいなあ
本物っていいなあ
訳の分かるものって、いいなあ
と、癒されると同時に
好きなものに触れる力って、やっぱりすごいな、と思ったのでした。