diary

日記 雑記

舞妓はん

梅雨らしくなってきました。

朝からあくびしながら歩いているひと多数。

せやんね、みんなからだ重いやんね。

 

さて

京都の東山区あたりを歩いていると

舞妓はんに出くわすことがあります。

 

しかしたいていは、それは舞妓はんではなく

舞妓体験してる観光のひとたち。

でもね

たまに

モノホンに出会うわけです。

 

今日わたしはそのほんものの舞妓はんに

出くわすことができまして

しかもちょっと稀に見るような

なかなか雰囲気のある舞妓はんでした。

 

細い路地の角で

小さく高い声で

「あつ〜」

と少し困ったように呟きながら

しかしとっても凛とした涼しいお顔で

お世話になってるお店の人に道中出会えば挨拶しながら

次のお座敷へ向かうのか、歩いていきました。

 

 

お着物もやはり素晴らしく

バシッと格の高さを放っている。

美しさは細部に宿るといいますが

結い髪から、おしろい、目線のやり方まで

その全部が

あ、ほんものや。と気づかせる静かな迫力。

 

あどけなさの中に芯の強さもあり

ああすごい。

 

自分がもし客側だったら

「この子はなんでも言っていいわけではない。

こちらも気を引き締めなくては。」と思わせる雰囲気。

 

 

歩く方向が途中まで同じだったので

少し間隔をあけて後ろを歩いていたんですが

この舞妓はんの放つなにかに私の肌が反応して

ビリビリっと鳥肌が立ち

その間、梅雨のムシムシが吹っ飛んでいました。

 

 

まさか、

重たい着物を着て暑いに決まってる舞妓はんに

涼ませてもらうことになるとは。

いやあ、本物ってすごい。

存在だけで周りになにか大切なことを教えるその姿に、感動したのでした。