diary

日記 雑記

深い呼吸ができる喫茶店/存在から学ぶこと

よく行く喫茶店の店員さんに

80歳くらいのおじいさんがいて、

わたしはそのひとが大好きです。

 

ホールに立つことはなく

常にキッチンに立っておられて

客席からは調理してる姿が見え、

1人でオーダーをこなしてゆかれます。

 

いつもエプロンが片方だけ肩から落ちてるし、
それがやけに坊さんぽく見えるのも愛嬌。

 

 

誰よりも大きい声で

おおきにー

と言うし

だれよりも元気。

 

 

おじいさんの作る料理が

これまたたまんなくて。

 

わたしの好きなメニューに、

ボルセナ(ハムとマッシュルームが入ったクリームパスタ)

があるのですが

 

まるで中華やきそばのような勢いと熱で
現れるんです。

 

ハムとマッシュルームが一箇所に偏っていたり

スパゲティがひっくり返ったようだったり

そんな

SNSの存在などハナから無視の盛り付けに

あつあつの立ちあがる湯気。

台所のようなあたたかさと
楽しさ、陽気さ、ユーモアがあって

それがやけに落ち着く。

 

そこにシャキッと本物のコーヒーが現れる。

 

もう、

そのとき心底

ホッ、と

深い呼吸ができるんです。

 

 

あるとき

従業員同士の会話が

聞こえてきて

 

その方

「覚えてたらやったらええし、

覚えてへんときはやらんかったらええ」

と同僚に伝えてました。

 

 

ほんとそうだよな

でも殆どの大人が

そうは言ってくれないんだよな

ここはおおらかでいいな

とわたしは思いながら

人間らしくていいなと

ニヤニヤしました。

 

 

苦しそうな表情はなくて

真顔からは明るさが滲み出ているひと。

だからこそ余計に

すごいことを乗り越えてこられたのかなって感じさせる。

 

 

存在を見るだけで

たちまちこっちに陽気さが伝染するし

ご機嫌になれる。

 

なんもかんもが小さきことで

大したことじゃないように思えて

深刻さがふっとび

気持ちが明るくなる。

 

 

わたしが勝手に尊敬している

大好きなおじいさん。

 

 

男性は年齢じゃなく、

心の純度だなと

思うのです。